2008年9月24日水曜日

モニターさんからの犬のせっけんリポート

先月より、ショッピングサイトにモニターのページを設け、新作せっけんを発表する前に、一足早くお客様ワンちゃんにお試しいただいております。
前回は、プレーンソープ/プレミアムと、ライスブランソープをモニターしていただきました。そして今回は、ケルプ&シーソルトソープ、シルクファイバーソープをアップいたします。数が少なくて申し訳ありませんが、ご応募お待ちしております。

さて、前回モニターをお願いしたリサ様とヨークシャーテリアのれおんくんより、被毛に関してとーっても詳細なご感想をいただきましたので、ご了承を得ましてここにご紹介したいと思います。
3種類のせっけんプレーンソープライスブランソープ、シルクファイバーソープを比較してリポートしてくださいました。

【泡立ちと泡切れ】
3種とも同等

【仕上がり:洗った直後の状態】
サラサラ感は3種とも同等
柔らかさ ライスブラン>プレーン>シルクライバー
ボリューム シルクファイバー>プレーン>ライスブラン
つや ライスブランとプレーンが同等>シルクファイバー

【仕上がり:5~10日後の状態】
サラサラ感は3種とも同等
フワフワ感 シルクファイバー>プレーン>ライスブラン
柔らかさとつや 3種とも同等
絡みにくさ シルクファイバーとプレーンが同等>ライスブラン

【仕上がり:2週間前後の状態】
ごわつきのなさは3種とも同等
絡みにくさ シルクファイバー>プレーン>ライスブラン

れおんくんはつやつやのシルキーコート、皮膚の状態は良好とのこと。
リサさんからは、「10日前後で洗うなら、洗い上がりから滑らかで落ち着いた状態のライスブラン、2~3週間隔なら、洗った当日からホワッとやわらかで安定した状態が長く続くプレーン、またはさらさら・ふわふわ感を維持できるシルクファイバーといったかんじに、目的や好みに合わせて選べますね」とコメントいただきました。

シルクファイバーソープ使用後4日目のれおんくん

行動状態やお天気によっても被毛の状態に違いは出ますが、時間を追っての具体的な観察は、せっけん選びの参考にもたいへん役立つことと思います。リサさん、れおんくん、本当にありがとうございました。
その他のご協力いただいた飼い主様とワンちゃんたちにも、この場を借りて御礼申し上げます。


2008年9月20日土曜日

あとわずか『愛犬の心と体を元気にする手作りアロマせっけん』


拙著『愛犬の心と体を元気にする手作りアロマせっけん』が、とうとう残り10冊を切りました。たくさんの飼い主さまにお手に取っていただき、本当にありがとうございました。

今年1月に出版社が倒産して以来、新品在庫を買い取り、Peach Blossomホームページや講座だけで販売をしておりました。中には「いろんな書店を探して、やっとのことで見つけてもらった」というお客様も・・・ たいへんご迷惑をおかけしました。現在はアマゾンの中古市場でも若干出回っているようです。(著者がびっくりするほどの高価格でした!)
残念ながら、事業を引き継いだ出版社との協議はまだ始まっておらず、絶版になるか、再版されるかの見通しは立っておりません。

本づくりをしていたときを思い出しますねー。わたしにとって、ものすごくしんどい時期でした。無名の一飼い主が勤めを辞めて、自分の収入がない中での執筆と撮影作業。ときどきどーんと行き詰まってしまうんですよ~。それでも、うちの2ワンを見ていると、絶対に成し遂げなければ!という気持ちがよみがえってきたし、わたしのしようとしていることを認めて見守ってくれたダンナや友人には、今も感謝しています。
出版から4年近くたってさらに多くの飼い主さま、ペット業界で活躍される方々とのご縁が広がり、貴重なご報告もたーっくさん頂戴しました!! と同時に新しい見解も開けてきて、今は改めてその集大成をカタチにし、飼い主の皆様にお届けできればなーと思っております。

「初心を忘れるな」
どこでも聞く教訓ですが、犬のせっけん屋になって初めてこの言葉の意味が重く大切なものに感じました。何があっても、ずーっとわたしたち人間に寄り添っていてくれた『犬』という動物。わたしが彼らにできること、せっけんを通して彼らの暮らしを快適に、彼らが笑顔ですごすことができますように!そしてその先の動植物をもいたわることができますように!その目的と願いを持ち続けることができなくなったら、活動を続ける意味はありません。
たくさんのワンちゃん、飼い主さまとの良きご縁が、こうして今も、ひとつの願いへとわたしを向けさせてくれています。
さいごにもう一度。本当にありがとうございます。

2008年9月18日木曜日

犬の手作りせっけん特別講座 第5期終了しました

先々週末、先週末と、2週続けて『犬の手作りせっけん特別講座』第5期の方々が、全カリキュラムを終えられました。
ホームページアップに先駆けて、修了者さまのお作品を、ここにご紹介させていただきます。


先々週末に修了されたSさんとIさんご夫妻による、シックで清潔感のあふれる3作品のご紹介です。

Sさんのせっけんのこの深い緑色は、ハーブのネトルによるものです。栄養たっぷりの、元気の出そうなせっけんが出来上がりました。オイルの配合も工夫が凝らされています。

それから、白地のせっけんはIさんご夫妻のお作品。ご夫婦で講座に参加してくださった方は初めてです!手前が奥様で、前回作ったレッドクレイのせっけんを花模様に型抜きして入れられました。ゼラニウムのやわらかい香りが、見た目とマッチしたお作品になりました。奥のオフホワイトは旦那さま。あえて色は入れずシンプルに徹したところが、やはり男の方だな~と思いました。レモングラスの爽やかさが活きているアロマせっけんです。

なお、Sさんのワンコせっけんは、Sさんと愛犬のてぃだちゃんも通うアクアフィットネスクラブ『エルペロ』で販売されています。商品のラインナップをちょっとご紹介しちゃいますね。







ナチュラルな雰囲気のラインナップです



そして先週末は・・・・・・


これはせっけん?と思うようなカラフルでかわいらしいお作品が揃いました! ワンコの体に不必要な素材は使わず、わたしたち飼い主も使っていて楽しいせっけん。ペットシャンプーの多くには、ワンコに必要のない色や香りがたくさん使われていますが、オイルやハーブやクレイの色を活かすだけでも、十分に体に良くて楽しいせっけんが作れるんだな~と思わせてくれるお作品たちです。

奥の緑がかったマーブルせっけんはるぱんママさんのお作品。緑色はアボカドオイルの色。これにシークレイでマーブルを入れたら、すごくオシャレな和のイメージのせっけんになりました。

オレンジ色は、静岡から毎月通ってくださったおり~ぶさんのお作品。「ゼリー寄せみたいにおいしそう」とみんなに言われていたせっけんです。レッドパームオイルのオレンジ色に、いろんな色のせっけんの破片が散らばって、見ているだけで元気になりそう。

そして手前はSTさんのお作品。滑らかできめの細かい素地に、やはり色とりどりのせっけんが散らばり、なんともやさしげな雰囲気ですよね~。

半年間通ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。

修了された11名様のお作品を一切れずついただき、こうして眺めていると、限られた素材の中からどれひとつとして同じもののない個性的なオリジナル作品ができるものだと、改めて思わされます。みなさんがどんなお作品を作られるか、毎回わたしは楽しみです。

第6期講座はすでに始まっておりますが、第2水曜コースのみおひとり様編入可能です。途中からでも参加したいという方がいらっしゃいましたらお問い合わせください。1回目だけ個人レッスンさせていただき、2回目の10月8日から通常コースに編入していただけます。

詳しくはホームページ『犬の手作りせっけん特別講座』にてご案内しております。

2008年9月5日金曜日

ペット栄養管理士養成講座

ただ今ペット栄養管理士の勉強中です。
「ペット栄養管理士? ワンやニャンの手作り食が作れるようになる人のこと?」
と、思われる方もいらっしゃると思いますが(わたしも最初はそう思っていた)、、、
ズバリ、ペットフードはどうやってできるか、こんな病気にはどんな栄養管理が必要か、どんな療法食があるか、代謝は体の中でどのように行われているか・・・といった内容です。
受講者は一般飼い主さんより、トリマーさん、訓練士さん、動物看護師さん、獣医の卵さんたちが多いように思います。
ホリスティックなケアからみても栄養は欠かせない項目、そういう意味ではわたしにとっても意義深い学習の機会です。

先週末、明治大学で行われたスクーリングに行ってまいりました。
これで3回目。
2日かけて9講義、みっちり行われるので、現役からだいぶ遠のいているわたしには最初かなりきつかったですが、慣れなのか、だんだんおもしろくなってきました。
カリキュラムの中でもわたしがいちばん耳をダンボにしてしまうのは、「脂肪」と「アレルギー」です。
やっぱり脂肪はせっけんの主原料ですもの、ここでいう脂肪は栄養素として捕えていますが、皮膚に必要な脂肪を探るには、栄養学からのアプローチってとてもためになります。
もちろん、栄養学的に有用な脂肪とせっけん作りで有用な脂肪が一致するわけではありませんが。。。
ちなみに、皮膚にとって大事な脂肪酸であるω6とω3、理想的な割合は、ω6が5~10に対してω3が1だそうです。
最近はアレルギーのワンちゃんが本当に多く、わたしのようなせっけん屋にもよくご相談やご質問が寄せられます。
食物アレルギーで多いのは、牛肉・乳製品・小麦類だけで70%と圧倒的、25%がラム肉、卵、鶏肉、大豆だそうです。
ペットフードっていえばビーフという印象があるけど、多いんですね、牛肉食べられないワンちゃん。
少数派ですがラム肉も!ラム&ライスがアレルギーフードとして手に入りやすいですが、ラムにアレルギーがあったら元も子もありません。

ワンコの歯周病ケアの講義で「なるほど!」と思ったことがありました。
アレルギーと同じように、お口の病気のワンコも多いですよねー。
お食事後に歯と歯茎についたねばねばの食べカス(ペリクル)は、6~24時間後にはプラークに、3~5日後には歯石に変わってしまうとのこと、これは人間よりも5倍速いスピードだそうです。
プラーク中に発生する菌には好気性と嫌気性の菌があり、歯周ポケットの内側には嫌気性の菌が繁殖するため、ポケット内に空気を入れることが嫌気性菌の除去につながる、すなわち歯周ケアにはブラッシングが必須で、ガーゼなどで表面をこするだけ(好気性の菌の除去だけ)ではダメとのことでした。
歯の汚れよりも、歯に接している歯茎の状態のほうが重要なのだそうです。
ワンちゃんの歯茎、赤く腫れていませんか?
歯茎が赤くてちょっぴりぷくっとしている歯肉炎の状態ならケアで健康な歯茎に戻るそうですが、症状が進行して歯周炎になってしまうと完全回復はできないとのこと。
我が家でもがんばってブラッシングしなくちゃね。

さて、ペット栄養管理士は、2日間・9講義を1教程として、全部で3教程修了して受験資格を得られます。
3教程終えるのに1年半、長かったです。
記憶力はだいぶ減退しておりますが、11月の試験がんばりまーす。