2009年2月28日土曜日

新作シルクラベンダーソープとシャンプーの木

オンラインショッピングに新作せっけんをアップしました。シルクラベンダーソープです!
シルクってワンコにはどうかな~とためしに作ってみたら、なかなかGOODな仕上がり。
特に細くて長い被毛がするりと絡みにくく仕上がるのがよいですね。
それ以来何度かテストをして、モニターも行って、第1作はシルクハニーソープ、これは早々に売り切れてしまいました。
そして、シルクラベンダーソープは第2作です。
あまり香りには凝らず、ラベンダーだけを使用しました。
グリセリンにラベンダーの花を漬け込んで作ったチンキ剤もたっぷりと配合。
シンプルですが、香りも、うっすらと紫を感じるアメ色も、わたしのお気に入りです。
出来上がりを待っていてくださった飼い主様、たいへんお待たせいたしました~!!


それからコレ、現在HPのトップページにも載せているもので、「シャンプーの木」といいます。
わたしは一度園芸店で見たことがあって気になっていたのですが・・・このたびついに購入してしまいました。
先日、ある講座でご一緒した獣医師のTさんと久しぶりに再会することに。
待ち合わせ場所は東京農業大学の『食と農の博物館』、わたしたちにはうってつけの待ち合わせ場所ですね~。
ここの展示に大きなシャンプーの木があります。
葉を触ってみると、ややウーリーな肉厚で、やわらかく、何とも青臭いにおいです。
マダガスカル原産、学名はUncarina sp.
葉を水の中でシャバシャバするとトロリとした粘液が出てきて、それを現地では洗浄剤として使用しているのだそうです。
温室の一角に農大生さんが熱帯魚や多肉植物を販売するコーナーがあり、この苗も売られていました。
我が家は20年以上熱帯魚を飼っているため、ひとしきり熱帯魚の話題で学生さんと盛り上がったあと、このシャンプーの木の話になりました。
学生さんによると、この葉の粘液はペットを洗うのにもよいとのこと。
「ペットシャンプーには合成香料の強いものが多いですが、これはイヤなにおいが残らなくていいですよ!」と学生さん。
「成分は何ですか? サポニンですか?」などなど質問を浴びせてしまいましたが、詳しくは研究中だそうで、シークレットでした。
今はこんなに小さい木だけど、なんとしても大きく育てて葉っぱを収穫し、ワンコのシャンプーとして試してみるのダ!!

苗木を持ったままあちこち移動し、帰りは満員の東横線、そのせいか家に着いた頃には4枚しかない葉っぱのうち3枚がヘロヘロに・・・。
翌日、復活しそうにないヘロヘロの3枚を水に浸してみると・・・・・・おおー!すぐにトロミが出てきましたぞ。
写真、わかります?
でも洗浄剤として使うにはちょっと少なすぎ、やはり大事に育てて葉をいっぱい収穫しなくてはネ!
農大生さんの今後の研究も期待しております♪

2009年2月8日日曜日

銭ゲバ

土曜の9時から『銭ゲバ』っていうドラマをやってますよね。
ジョージ秋山の漫画で、だいぶ古い作品。
わたしが小学3年か4年のとき、前の席に座っていた子に貸してあげるよっていわれて読みました。
とことん非情で、後味の悪さが残るイヤーなお話だったから、登場人物の顔、「銭ずら」というセリフ、子供ながらにやりきれない気持ちになったこともよーく覚えています。
あまりにも脳裏に強烈に残った漫画だったので、子供のころのイヤな記憶をなつかしく思いながらみています。

先週の第3話放送のとき、わたしたちは瀕死のはなちゃんをかかえて泣きながら見守ることしかできないでいました。
それなのにテレビはついていて、おまけに『銭ゲバ』で、、、
お別れが近いことを、夫もわたしもいやというほどわかっていて、そのとき

  さ~よ~な~ら~ ただ~ ただ~ただ~ただ~ いとしき日々よ~

とかりゆし85の歌うエンディングが・・・・・・

あれ以来、この曲が頭の中をリフレインしています。


歌詞はこちらで見られます。 かりゆし85「さよなら」

2009年2月7日土曜日

癒しのコーナー

窓際の、はなちゃんがよくくつろいでいたコーナー。
きれいなお花たちでいっぱいです。

たくさんのお花に囲まれて、はなちゃんは幸せだね。

お仕事以上にいつも心強い味方のペットケアステーションさん
心も体もくじそうなときにそっと支えてくださったAroma Space NICOの姫野純子先生
お会いするたびに楽しくて元気をもらっていた静岡のおり~ぶさん
せっけん講座をとおして学びを進めておられる都筑区のレナちゃんママさん
お手紙やメールをくださったたくさんのみなさま
ありがとうございました。

お花あふれるこのコーナーを眺めるたびに、わたしも癒されています。
ももちゃんもここでくつろいでいます。

2009年2月3日火曜日

はなちゃんとお別れ

今日、はなちゃんのこの世の体とお別れしてきました。
家族みんなで見送りました。
もちろん、ももちゃんも一緒です。
葬儀は戸塚区ののどかな一角にあるポチたま霊園さんにお世話になりました。


お見送りのときのはなちゃん、たくさんのお花に囲まれ、本当に眠っているようなのです。
口元には、おととしのクリスマスにペットケアステーションさんからいただいたボール(キュウキュウ鳴るので大のお気に入りでした!)と、いつも出張講座をご依頼くださる杉並のAさまからいただいたクッキー。
手には、遠くから講座に通ってくださったおり~ぶさんにいただいたお守りに、わたしがはなちゃんに宛てて書いた手紙(初めて書きました)を持たせ、はなちゃんの協力でレシピを完成させたマイルドグリーンソープを置きました。
おふとんの下には、川崎のKさんに特注で作っていただいた、ももとお揃いのお洋服をかけてあげています。
足元には、エヘヘ、ダンナの古い靴下。
いつもダンナが帰ってくると、ももと先を争って靴下を奪っていました。
首輪は付けたままにしていただきました、名前とうちの電話番号が書いてあるから。。。
そして、やはり制作にあたりたくさん協力してもらった『愛犬の心と体を元気にする手作りアロマせっけん』。

いち早くお悔やみのメールをくださったソーパー仲間の野乃屋さん、お忙しい中お花を持って駆けつけてくださった保土ヶ谷区内のOさん・・・・・・みなさん本当にありがとう。
たくさんの心のこもった品物と、はなちゃんをかわいがってくださったみなさんの思い出とともに、無事旅立つことができました。


ポチたま霊園はペットだけの霊園、屋外にはお墓や供養塔もあり、ひなたぼっこする猫ちゃんも多数。
霊園なのにしめっぽくて重い「気」はまったくなく、カラリとした明るい空気で満ちています。
動物って人間と違って、よっぽどのことがない限りこの世に恨みや執着を残さないで逝くからなんだろうなー。
ここに眠るペットたちが、家族に愛されてきた子たちばかりだからかもしれませんね。
まだ2月にもかかわらず、暖かく穏やかなお天気に恵まれ、これもはなちゃんのおかげかななんて思いつつ天に昇っていく煙を眺めながら、わたしたちの気持ちも今日のお天気と同じ、のどかであったかい思いに満たされていました。

ももは、はなの死をなかなか受け入れられないでいるようでした。
はなが逝く前にものすごく吠えて、きっと「死んじゃダメーっ!」って叫んでいたんだと思います。
この2日間はふさぎこむように体を丸めて寝ていることが多く、ときどきはなの亡骸をじーっと見つめたり、「起きてよ・・・」と言うようにおしりのニオイをかいだりします。
今朝は、棺の中にかけられているフトンをめくろうとしていました。
ところが今日のももは何かに癒されていたみたいで、終始ニコニコとして落ち着いている様子。
何かがももの心に働きかけたのでしょう。
霊園のご主人やスタッフのおにいさん・おねえさんにもたくさんかわいがっていただきました。
ここのスタッフさんは、みなさん動物が大好きでしょうがないっていうかんじ♪

お薬を飲み続けていたはなちゃんが灰になるのには、1時間半以上かかりました。
お骨上げのとき、はなちゃんの骨をしげしげ見ていると、ドッグアロマセラピストの好奇心がむくむくと復活し、「この骨は?あの骨は?」とあれこれ質問してしまいました。
犬って頭のてっぺんに小さな突起があるでしょ。
ツボでいう後頂(GV19)ですか、はなちゃんはこれがとても大きく頑丈で、以前これがアゴに命中し、頭の中が真っ白になって目から火が出てことがありました。
やっぱりウルトラマンばりの突起がありましたよ。
第一頸椎も幅広でなかなか立派でした。
ここの下には生命維持に関わる延髄があります。
生前のはなちゃんは生命力あったもんねー、きっと延髄も立派だったんだろうな・・・。
骨に付着した赤い色は血液、病気だったからあちこちに血液の跡が出ていましたが、遺体の硬直が少ないので苦しい死ではなかったとのこと。

お骨を受け取り、帰りは湘南方面に出て、鎌倉、逗子とドライブしました。
海もおだやか。
こんなやさしい気持ちで、ゆったりとした時間を家族とともに過ごしたのは久しぶりです。
この気持を忘れないでおこう。
これからはみなさまのワンちゃんのために、もっともっとやさしいせっけんを作りますね!

2009年2月1日日曜日

みなさま、ありがとう。

昨晩10時24分、アイリッシュ・セターのはなちゃんが永眠いたしました。
かわいがってくださったみなさま、ご心配くださったみなさま、ありがとうございました。
はなちゃんに代わって御礼いたします。


昨日2時頃のはなちゃんです。最後の撮影になりました。

昨日は雨風が強くて、こんな悪天候で弱っているはなちゃんを病院まで歩かせられないと、行きは仕事に向かうダンナの車で送ってもらい、帰りは初めてペットタクシーを利用しました。
お薬と栄養剤を注射したにもかかわらず、昨日のブログアップ後も症状の悪化はすすむばかりで、体温は低く、呼吸は弱く、脈拍は170を超えていました。手足は本当に冷たくなってしまい、見ると本来なら黒いはずのツメが白っぽくなっています。目の瞬膜は充血し、おなかも青紫色に。一生懸命さすっても、なかなか体はあたたまりません。
つらいのかな、痛いのかな、はなちゃんが好きなゼラニウムでさすってあげよう。

午後を過ぎると、お水も自分で飲めなくなりました。
足取りはかなりふらついていて、しっぽも完全にだらり、それでも外に出たいというので出してあげると、いつの間にか庭の隅っこの茂みの奥に、体を丸めて横たわっています。

「そんなところで寝ちゃダメじゃない、早く出なさい!」

といって腕を掴んで引っ張り出そうとしましたが、体がいうことをきかないらしくてなかなか出てきません。やっとのことで引っ張り出し、泥だらけの足を洗って体を拭きました。
このとき、ああ、この子は死んでいこうとしていると、初めて理解したように思います。
猫や野生の動物は姿を隠して死ぬというけど、この子も本能的にそうしようとしたのかな。

何度か嘔吐と下痢をしましたが、夕方便に血が混じり始めてからは容体がさらに急変。
歯茎や舌は貧血で真白です。
血便を何度か繰り返して、もう立ち上がることもできず、焦点も合わせられません。
この子は今夜死ぬ、そう思うと一瞬たりとも離れていられず、ずっと抱きかかえていました。

ダンナが仕事から帰るまで、なんとかがんばってほしいな。

夜、ようやくダンナが帰ってきて、ふたりで抱きかかえて過ごしました。
体は動かないけど、ペットボトルのお水を口元に少し流してあげると、舌を動かし水を飲もうとします。
手足が硬直したようにまっすぐに伸びてしまうので、さすったりや曲げ伸ばしを続けました。

10時頃だったと思います、ついに手足に痙攣が始まり、時折突っ張るように足を動かし始めました。
今まで声も出なかったはなちゃんが、荒い呼吸のなか「オーン、オーン・・・」とないています。

「はなちゃん、ありがとう、ありがとう」

それに応えてくれているのか、それとも苦しさからなのか、しっぽを一生懸命振ろうとします。

「はなちゃん、もうがんばらなくてもいいよ。」

なき声はほんのしばらく続き、次の瞬間体をぐーっとのけぞらせました。
まるで蝶やセミのさなぎが脱皮するように。

はなちゃんの魂が体から出ていく・・・

ふっと戻ったとき、呼吸が止まりました。

しばらく心臓は動いていましたが、だんだん不規則に弱くなり、やがて止まりました。

死ってもしかしたら生からの脱皮なんだろうか。
だとしたら、目には見えないけど、魂は羽化するのかしら。
甘えっ子で寂しがり屋で、「となりのトトロ」に出てくるメイそっくりのなはなちゃんだったけど、最期はとても立派だったね!
とっても上手に脱皮できた! すごいね!

わたしたちはこの子の最後の時を看取り、一緒に床で寝ました。
一緒に寝ながら、今はなちゃんの魂はどこにいるのだろう、生きていた時と同じように、わたしたちの間にもぐりこんでいるのか、それとも天井からわたしたちを見ているのか。
ひょっとしたら、どのワンコでもすぐにお友達になれるはなちゃんだったから、先に逝ったワンコたちに連れられて虹の橋の向こうに行っちゃったかな・・・・・・でもまだ、はなちゃんがいなくなった気はしません。

はなちゃんの最後の言葉の意味を思います。
うちに来てよかったって言ってくれたのかな、さようならって言ったのかな。
この子がうちに来なかったら、わたしは犬のせっけん屋にはなっていなかったかもしれない。
犬のこともこんなに一生懸命になって勉強しなかったかもしれない。
この子がうちに来てくれたことは、わたしにとって言葉で言えないほど大きい!

今、2階ではなちゃんは静かに眠っています。
ももがそばについてくれています。

ありがとう、はなちゃん。
またははちゃんの笑顔を見て、体に触って、声が聞けるかしら。
いつかわたしが逝くときは、はなちゃんに迎えにきてほしいな。